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太平記大全

太平記大全たいへいきたいぜん

本書は、1659年、江戸時代に出版された版刻原書です。

太平記大全

常陸等の軍勢三万騎が「名古曽の関打ち超えて岩城郡に至る」とあります。三万騎が通れる道は、酒井出蔵街道しかありません。東は九面の浜から西は出蔵までの国境の全山が名古曽関だったことがわかります。

「松平家蔵印」と「舘林蔵書」の二 つの印から、本書は五代将軍徳川綱吉が将軍になる前に、所持していたもので計五十巻の読み物です。

室町、戦国期の軍記が中心なので、綱吉もこの書で将軍学を学んでいたのでしょう。又、綱吉も名古曽の関が陸奥の入口にあることを知っていたものと思われます。