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6. 「なこそ・名古曽」とはどのような意味なのですか。
京都大沢の池に「名古曽滝」があります。百人一首にある藤原公任(きんとう)の「なこそなかれて」の歌(九九八年頃)から付けられました。その他の和歌では「なこそなかれ」を使った五首があります。「名(前)こそ流れ」から「なこそ」が生まれていたのです。同様のことが名古曽関にもあったのです。鹿島神宮神官通行拒否事件」(八四八年)を受けて和歌を作る時、「菊多」の関名が分からないので「曽(かつ)ての古い名前は忘れたが」程度のことから洒落で、「名こそ」が生まれたのです。
浪越からきたという説がありますが、大沢の池も橋本市の名古曽城跡も海から遠く離れているので違うことになります。
「な・・そ」は禁止の意味云々を言う方も多いのですが、それは逆に勿来の漢字から捉えた考え方です。 初めは「なこそ」というひらがなか、和かなが先です。